水出しコーヒーは、常温の水で抽出するコーヒーのことで、ダッチ・コーヒーともいいます。ダッチとはオランダのことです。
17世紀のオランダ領インドネシアでは、苦みやえぐみの強いロブスタ種が栽培されていたために、水(低温)による抽出方法が考案されました。
通常コーヒーは、お湯で抽出しますが、水出しコーヒーは、1分間に1滴のゆっくりとしたペースで水を落としていきます。熱を加えないことによって、コーヒー本来のコクや香りだけを抽出し、雑味や苦みの少ないコーヒーをつくることができます。おおよそ、約8時間ほどで、非常に美しい澄んだ色のコーヒーが4人分ほど出来上がります。
水出しコーヒーは、カフェインなど刺激成分が少なく、深いコクがあり、酸化もしにくいのが特徴です。さっぱりとした味わいで、長時間保存しても味が落ちません。苦みの強い、深煎りのコーヒーで飲むのがおすすめです。